住宅金融支援機構は6月30日、「2015年度 民間住宅ローン利用者の実態調査(民間住宅ローン利用予定者編)」の結果を発表した。調査は2016年2月、民間住宅ローン利用予定者1,153人を対象として、インターネットで行われた。

前回調査(2015年10月)に比べて、「固定期間選択型」(38.1%)及び「変動型」(28.8%)の希望割合が増加し、「全期間固定型」(33.1%)の希望割合が減少した。

希望する住宅ローンの金利タイプ

今後1年間の住宅ローンの金利見通しを聞いた質問では、全体では「現状よりも低下する」(22.9%)が増加、「現状よりも上昇する」(21.2%)、「ほとんど変わらない」(34.6%)が減少した。また、「見当がつかない」(21.2%)が増加した。

住宅を取得する動機理由は、ライフステージに関わるものだと20~30代では「子供や家族のため」「結婚を機に」といった世帯の形成によるもの、50代では「老後の安心のため」といったものが多い。

住宅取得動機(年齢別)

「今(今後1年程度)は住宅取得のチャンス(買い時)だ」と思う人の割合は、42.5%と前回調査(38.0%)より増加。その理由は、「住宅ローン金利が低水準だから」(79.4%)、「消費税率引き上げ前だから」(36.9%)が大半を占めた。住宅取得のチャンスだと思わないという人の理由としては「将来の収入や生活に不安があるから」(27.9%)、「自己資金・預金が不十分だから」(24.4%)などがあった。

住宅の買い時意識