アナログ・デバイセズ(ADI)は6月24日、バッテリ駆動の無線機器向けにRFトランシーバー「ADF7030-1」を発表した。

ADF7030-1はサブGHz対応の高集積化RFトランシーバで、2GFSK変調方式により、サブGHz ISM帯における狭帯域および広帯域動作をサポートし、0.1kbps~300kbpsのデータ・レートをカバーする。また、ワイヤレスM-Bus(WMBUS)およびIEEE 802.15.4g準拠プロトコルにも対応しているほか、リンク・バジェットを最大化する、高感度の受信性能と、被干渉耐性の高い各種大型セル・サイズのサポートにより、システムの信頼性向上に貢献するとしている。さらに、スマート・ウェーク・モードを搭載され、優れたRF性能を維持したまま総消費電力を低減する。スリープ・モードに移行したデバイスがメモリを保持するために消費する電力が10nAと少ないのも特長。

同製品にはARM Cortex-M0プロセッサが集積され、開発期間を短縮するタイム・シーケンシングをはじめとする無線制御およびキャリブレーション機能を提供。加えて、プログラム性を高めたパケット処理装置により、プログラミング用インタフェースおよびホスト・マイクロプロセッサのコード開発を簡素化でき、一層の時間短縮に貢献する。

すでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は1.99ドル。