歌舞伎役者・中村勘九郎が主演を務める映画『真田十勇士』(9月22日公開)のメイキングを収めた特別映像が9日、公開された。
原作は、2014年に日本テレビ開局60年特別公演として上演された同名舞台。同作の演出も手がけた堤幸彦監督がメガホンを取り、歴史を変える大うそで真田幸村(加藤雅也)を天下一に仕立て上げる猿飛佐助(勘九郎)の計画を描く。勘九郎のほか、佐助と共に十勇士を支える霧隠才蔵役の松坂桃李、2人の幼なじみのくノ一・火垂役の大島優子も出演する。
特別映像内で、勘九郎は本作が「まさか映画になるとは思わなかったんですけど、素直にうれしかったですね」と歓喜。続けて、「結構ハードな舞台だったので、死ぬ思いでやっていたものが報われたのかなって」との感慨と共に撮影に挑んだことを明かしている。
一方の松坂は「笑って感動して『オワッ!』ってなって、『ゾクッ!』となり、あっという間に時が過ぎる時代劇作品もなかなか無いんじゃないか」と自信。加えて、大島も「色んなものを含めてすごくパワーのある作品」とした上で、「これ全部つながったらどれだけヘビーなんだろう」と完成に心を躍らせている様子だ。
そんな撮影は、大阪城など国内映画史上最大規模とも言われるスケールのセットを組んで敢行。これには、堤監督も「端から端まで全部見渡すことができないくらい」大きいと圧巻の光景に驚きまでも語っている。3カ月かけて制作された、真田軍の出城では、200人以上のエキストラを集め"大坂の冬の陣"が撮影されたという。
さらに映像には、勘九郎、松坂、大島の3人がアクロバティックな殺陣を披露している様子も。ワイヤーアクションに挑む大島の姿と、勘九郎との怒涛のバトルシーンも垣間見ることができる。
(C)2016『真田十勇士』製作委員会