アカデミー賞で11冠を獲得するなど高い評価を獲得した1959年公開の名作『ベン・ハー』を、ジャック・ヒューストン主演で新たに再映画化、2017年に全国公開されることが決定し、第1弾となる予告映像が19日、公開された。
本作は、古代ローマ帝国の圧政とキリストの死を背景に、ユダヤの豪族の息子ベン・ハーの数奇な運命を描いたスペクタクル映画。故チャールトン・ヘストンさんが主演を務め、故ウィリアム・ワイラー監督がメガホンを取って製作され1959年公開の『ベン・ハー』は、『タイタニック』(97年)や『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(04年)に並ばれるも未だに抜かれていないアカデミー賞11冠を達成し、映画史に残る名作となっているが、本作では2人の男の物語と共に"人間の寛容さや赦し"を現代に投げかける。
監督は、『ウォンテッド』(08年)のティムール・ベクマンベトフ。『アフリカの女王』(52年)などで著名なジョン・ヒューストンが祖父でもある、『アメリカン・ハッスル』(14年)出演のジャック・ヒューストンが主演を務めるほか、宿敵のメッサラ役にはトビー・ケベル、さらに、モーガン・フリーマン、ロドリゴ・サントロらが出演する。脚本は、アカデミー賞で脚本賞を受賞した『それでも夜は明ける』(14年)のジョン・リドリーと、キース・クラークが担当する。
映像は、奴隷たちを乗せた船が大海原を進む中、突然の襲撃によって転覆、足を鎖に繋がれたまま船から放り出されるシーンから始まる。一命を取り留めたベン・ハーは漂流の末、とある島に到達。エルサレム地区の名家に生まれたベンは、義兄弟のメッサラの裏切りから奴隷となる。
復讐を誓う彼は、競技場でメッサラとの対決に挑む。それは、兄対弟、奴隷対帝国の戦い。迫力のあるシーンの中に、1959年の同作を彷彿させる場面が散りばめれており、その壮大な世界観が最新技術によって再現されていることが垣間見られる映像になっている。
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