アットマークテクノは5月11日、NXP SemiconductorsのARM Cortex-A7デュアルコア採用SoC「i.MX 7Dual」を搭載した組み込みプラットフォームとして「Armadillo X1」を開発したと発表した。

同製品は、同社の提供するArmadilloシリーズの最新・最上位モデルと位置付けられているもので、主に携帯電話に採用されているMIPI準拠のカメラインタフェース(MIPI-CSI)、LCD(MIPI-DSI)の他、オーディオやCANなど、さまざまな拡張に対応しているほか、パートナー含め、これまで提供されてきた各種アドオンモジュールをそのまま利用することも可能なため、新たな拡張ボードの開発を行うことなく、機器の仕様や開発スケジュールに応じた柔軟なシステム設計を可能とする。

また、通信インタフェースとして、1000BASE-Tの有線LANに加え、IEEE802.11a/b/g/nに準拠した無線LANにも対応。OSとしてDebian/GNU Linuxを採用することで、オープンソースソフトウェア資産を活用することも可能だ。

なお、これまでArmadilloシリーズは400シリーズ、800シリーズと型番が進化してきたが、今回あえてX1という名称に変更したことについて同社では、「1000番台の型番も考えたが、IoT時代に向けて、Armadilloを一新する、という気持ちで決定した」としており、今後の新たな製品についても新シリーズの名称に沿った系譜で提供していく予定としている。

Armadillo-X1は従来のアドオンモジュールをそのまま適用させることが可能。また同社は5月9日に小型・低価格のIoTゲートウェイ「Armadillo-IoT G3L」も発表している