狂言師・野村萬斎の主演映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(4月29日公開)の初日舞台挨拶が29日に行われ、映画に出演する野村、安田章大(関ジャニ∞)、杉咲花、ちすん、金子修介監督が登場した。

左から金子修介監督、杉咲花、野村萬斎、ちすん

同作は『リーガル・ハイ』、『ALWAYS 三丁目の夕日』などの脚本で知られるヒットメーカー・古沢良太のオリジナル作品。人の持ち物から残留思念を読み取ることができる超能力者・仙石和彦を萬斎が演じ、仙石の漫才師時代の相方・丸山竜司を宮迫博之(雨上がり決死隊)、2人にある事件の解決を依頼する女子高生を杉咲、エリート刑事を安田、行方不明になった女性を木村文江が演じる。

元漫才師という役柄に、萬斎は「相方(宮迫)がプロなので、乗らせていただきました」と役作りについて話し、安田も「家ですね毛を剃って臨みました」と裏側を明かした。思念を読み取るという設定にちなんだ、「自分の思念が強く残っている場所は?」という質問に対しては、「稽古場」(萬斎)、「かき氷屋さん」(杉咲)、「家のソファ」(ちすん)、「映画館」(金子監督)と、それぞれ自分の思いが残っている場所をあげた。

安田は、所属するグループ・関ジャニ∞の駆け出し時代に触れ、「1台しかなかった時のマネージャー車」を選択した。仕事現場に行くまで、マネージャーが各メンバーの家を回ってピックアップしていたため「1番最初の人は劇場に着くまでに2時間車に乗っている」といった状況。「その時にちっちゃく縮こまってた自分が出てきそうな気がしますね」と、当時の苦労を語った。そして「遠足みたいな感じ」と懐かしそうに振り返りつつ、「ありがたい。今が! 感謝しています」と頭を下げていた。