三菱電機は4月27日、熊本地震の影響による工場の状況について最新状況を公表した。液晶工場の生産再開見込み時期については、4月末までに公表するとしていたが、一部生産再開時期の見通しが立ったという。

パワーデバイス製作所の拠点の1つで熊本県合志市において半導体のウェハ工程を手がける工場は、5月9日に一部生産再開を目指し活動を展開。クリーンルームは4月27日に復旧完了の見込みであり、生産設備は立ち上げ調整作業を継続し、そのほかの一部工程については代替生産を実施。一方、アセンブリ工程担当の福岡・兵庫地区の工場は操業している。

また、子会社のメルコ・ディスプレイ・テクノロジーの液晶工場(熊本県菊池市)は5月20日に一部生産再開を目指し、活動を展開しており、クリーンルームは4月27日に復旧完了の見込みで、生産設備は立ち上げ調整作業を継続。そのほか、一部工程については代替生産を実施している。

さらに、子会社であるメルコアドバンストデバイスの高周波光デバイス工場(長崎県諫早市)は問題なく、稼働中だという。