ファンブライトは、トイレの個室が長時間にわたり利用中となった際、管理者にメール通知で知らせるIoTサービスの提供を開始した。

同社は、近年のトイレがますます快適になっている一方、トイレ個室内には特有の問題が多く存在することを指摘。トイレ個室は死角になるため、個室内で人が倒れていたり、不審な行動が行われていたりしても発見が難しい状態になってしまう問題への対策として、同サービスをリリースした。

このサービスでは、ドアの開閉を検知できるマグネット型の無線センサーを利用。個室が空いている際はドアが開いた状態になるタイプのトイレに設置して開閉状態を検知する。無線センサーがドアの開閉を検知すると、別途設置するIoTゲートウェイ機器を経由して、同社のクラウドサーバにデータをアップ。ドアが閉じられてから指定した時間(5分間から24時間まで)を経過した場合、指定のメールアドレスへメールを送信し、管理室などへ通知する。

また、同サービスで利用されるEnOceanの無線センサーは、室内光で稼働するソーラーパネルを搭載しているため、電池交換は不要。通信の仕様が公開されており、軽量なため両面テープなどでも取り付けられるという。

なお、同社が想定しているサービスの利用目的として、「病院や介護施設などにおける、個室内で倒れてしまった人の救助」、「駅構内、商業ビル、大型施設などがテロのターゲットにされることを防ぐための対策・抑制としての不審な行動の防止」、「オフィス、学校などでトイレ内に引きこもっている方の検知、サボり防止対策」を例に挙げている。