Maxim Integrated Products(Maxim)は4月11日(現地時間)、USB Type-C小型形状デバイスの設計者向けに高入力電圧バックコンバータ「MAX77596」を発表した。

同製品は3.3Vおよび5V出力の固定バージョンと、抵抗分圧器で出力電圧を1V~10Vにユーザー設定可能な可変バージョンを提供。最大300mAのDC負荷に対応可能で、短絡/過熱保護、突入電流を最小化する6.67ミリ秒の内部ソフトスタート、実証済み電流モード制御アーキテクチャ、および最大42Vの入力耐圧を備えている。

USB Type-Cポートの高速データレートと電力伝送能力の増大を利用する機器は、必要なType-Cポートコントローラに給電するための低電圧電源レールが必要になる。電力供給(PD)電圧範囲(5V~20V)を利用する機器は、MAX77596を使用してコントローラ用の常時オン(1.8V/3.3V/5.0V)デジタル電源レールを生成することが可能になる。また、最低3.5Vから最大24Vまでの電源で動作するため、従来の5V USB電源やPD範囲の20V上限も安定化することができるとしている。

MAX77596バックコンバータ