富士急行は16日、「富士山ビュー特急」の4月23日運行開始を発表した。特別車両1両・自由席車両2両の3両編成で、富士急行線大月~河口湖間を平日2往復・土休日3往復運行。3月23日から特別車両の予約受付を開始する。
「富士山ビュー特急」は元JR東海371系を改造し、デザインは水戸岡鋭治氏が担当。外観は「富士登山電車」でも採用された色彩をモダンなメタリック塗装で表現し、車内は木を生かした心温まる色・形・素材で居心地良くデザインしたという。列車名が示す通り、車窓から世界遺産・富士山の雄大な姿を望める列車となる。
同列車の運行ダイヤは、平日の上りが河口湖駅9時18分発(4号)・13時0分発(8号)、下りが大月駅10時48分発(5号)・14時55分発(9号)、土休日の上りが河口湖駅9時5分発(2号)・13時0分発(8号)・16時49分発(12号)、下りが大月駅10時48分発(5号)・14時55分発(9号)・17時44分発(13号)。停車駅は大月駅・都留文科大学前駅・富士山駅・富士急ハイランド駅・河口湖駅。なお、月1日程度、車両整備のため代替車両での運転となる。
土休日に運行される3往復のうち、2往復(下り5・9号、上り8・12号)は「スイーツプラン」設定列車となり、特別車両にて"富士山ビュー特急特製スイーツ"を楽しめる。スイーツを手がけるのは富士急ハイランドオフィシャルホテル「ハイランドリゾートホテル&スパ」のシェフパティシエ、橋本道郎氏。山梨の味覚を取り入れた特製スイーツとなる予定で、メニューの詳細は後日発表される。
特別車両(1号車)は26席のみ、全席指定席で、通常列車においてもコーヒーや紅茶などのウェルカムドリンクが提供される。自由席車両(2・3号車)でのスイーツ・ドリンクの提供はないものの、車内販売にて飲み物やお土産品、オリジナルグッズを購入できる。
「富士山ビュー特急」の特別車両は3月23日以降、乗車日1カ月前から予約開始となる。「スイーツプラン」設定列車の特別車両は大月~富士山間・大月~富士急ハイランド間・大月~河口湖間のみの設定で、料金は4,000円(運賃・特急料金等込)。富士急トラベルのホームページまたは電話にて予約を受け付ける(乗車日3日前に予約受付終了)。
通常列車の特別車両は富士急行線ホームページと富士急コールセンターで予約受付を行う(乗車前日に予約受付終了)。運賃と特急料金(400円。都留文科大学前駅発着は特急料金200円引き)の他に特別車両料金(900円)が必要となる。自由席車両は「スイーツプラン」設定列車・通常列車ともに運賃・特急料金で乗車できる。