漫画雑誌『月刊コミックガーデン』(マッグガーデン刊)で連載されているヤマザキコレ氏によるファンタジー漫画『魔法使いの嫁』のアニメ化プロジェクトが発表され、合わせてプロモーションビデオが公開された。アニメは『魔法使いの嫁 星待つひと』のタイトルで、全3部作で制作される。
キャストは、主人公・羽鳥チセ役を『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』(2015年)で西之園萌絵を演じた種﨑敦美が務めるほか、エリアス役の竹内良太、ルツ役の内山昂輝、シルキー役の遠藤綾らが集結。制作は、『屍者の帝国』(2015年)などを手がけたWIT STUDIOが担当する。作品は原作コミックス第6巻、7巻、8巻に同梱されるほか、その発売に先駆け、『魔法使いの嫁 星待つひと 前篇』が8月13日より2週間限定で劇場公開される。
種﨑は、「涙が出そうなほど美しい世界観が音だけの世界にとどまらず映像でも見られるのだと思うと、私自身期待でどうにかなりそうです!」とコメント。「ああ、こうやって動くんだなぁ……と、風がサーッと吹き抜けていくような不思議ですてきな空気をひと足先に感じていただけたら」と呼びかけている。一方の竹内も「この優しく奇麗で美しい物語に、エリアスとして関わらせていただける事に、感謝と喜びでいっぱいでございます」と語った。
原作者のヤマザキ氏は、「楽しく優しく騒がしく、動きと音と色のある新しい『魔法使いの嫁』を作ってくれるそう」とアニメ化に期待を寄せ、「どんな出来になるのか今から楽しみで、あれこれ考えています」とコメントしている。なお、ヤマザキ氏は本作で原案を担当。
そしてメガホンを取る長沼範裕監督は、本作を「(原作のキャッチコピーに)『これは世界の美しさを識るための物語』とあるように、主人公チセが自然の理に触れ、美しさを知り、少女から女性として、一人の人間として成長する物語」と表現。その上で、「『自然の流れのなかで一瞬きらめく美しさを感じとれる作品』、そして『灰色でできた面白みのない日常の世界の中で何かを見つけられるような作品』にしたい」と意気込みを見せた。
(C)ヤマザキコレ/マッグガーデン