京急電鉄の新1000形1800番台が4日、京急線内で営業運転を開始した。従来の新1000形(アルミ車・ステンレス車)は左右非対称の前面デザインだったが、1800番台は正面に貫通扉を設置したことで、左右対称に近い前面デザインとなった。
新1000形は2002年からアルミ車、2007年から同社初となるステンレス車が導入され、現在は同社の営業車両の約4割を占める主力車両に。新たに登場した1800番台は4両編成のステンレス車で、今回は2編成(車両番号1801~1804・1805~1808)導入された。
新1000形1800番台では、車体前面のデザインが従来の新1000形と異なるほか、車体側面も「赤い電車」のイメージを踏襲すべく、幅広の赤・白色フィルムでデザインされた。「普通から快特、都営浅草線直通列車まで、京急線全線においてフレキシブルな運用に対応」する車両とされており、地下鉄線内での走行(火災対策などのため、車両同士を移動できるようにする必要がある)に備え、幌を取り付けての連結も行われる予定だ。
営業運転初日となった3月4日、1801編成・1805編成ともに朝から運用に就いたとのこと。日中時間帯は2編成を連結した8両編成となり、エアポート急行として羽田空港国内線ターミナル~新逗子間を往復していた。
京急電鉄は3月5~21日、金沢文庫駅にて「新1000形1800番台デビュー記念乗車券」を限定2,000セット発売(購入は1人5セットまで)。この中に「招待券」が150枚封入され、3月27日のデビュー記念イベントに150組300名を招待する。当日は1801編成・1805編成を連結した8両編成の貸切イベント列車を京急川崎~京急久里浜間(久里浜工場信号所経由)で運行。1800番台を中心に京急車両が整列した特別な撮影会も実施される。