「マイナビ看護学生」は、308の医療機関を対象に、「2016年卒マイナビ看護学生 新卒看護職員採用状況調査」を実施した。調査期間は2015年10月6日~11月15日。
看護師に必要な社会人基礎力は「主体性」「柔軟性」「規律性」
2016年3月卒新卒看護師の採用予定数を尋ねたところ、全体では「昨年度並み」が61.2%で最も多かった。「増やした」割合は23.5%で、「減らした」(11.1%)を上回っているものの、昨年より8.7ポイント減少している。
増やした理由について尋ねると「看護体制の見直しにより需要が増えた」(38.6%)や「産休育休者増加の補充のため」(37.1%)が多かった。減らした理由は「離職者が少なかったため」(58.8%)、「前年の採用で充足したため」(47.1%)が多く挙げられた。
学生に自院の魅力を十分に伝えられているか聞くと、68.7%が「いいえ」と回答した。実際にどういった魅力を学生に伝えているかを尋ねると、多くの病院が「研修制度」と「教育制度」と答えており、採用後の充実した研修・教育体制が主なPR点となっていることがわかった。「福利厚生」「認定看護師の多さや支援」という回答も多かった。
看護師として勤務する上で必要な能力について特に大切だと思うものを、厚生労働省提唱の「社会人基礎力」の中から3つ選択してもらったところ、トップは「主体性」(54.7%)だった。以下「柔軟性」(41.0%)、「規律性」(39.7%)、「ストレスコントロール力」(36.2%)と続く。自ら主体的に考え、かつ柔軟な対応をする能力が求められていることがわかった。