米Appleと中国の銀聯(UnionPay)は12月18日、提携を発表し、中国でAppleのモバイルペイメントサービス「Apple Pay」を提供する計画を明らかにした。中国の規制当局からの承認が得られ次第、2016年の早い時期にも提供を開始できる見通し。

銀聯はカード決済サービスで中国最大手であり、銀聯カードの発行数は50億枚を超える。また銀聯が展開する非接触型決済サービス「QuickPass」が中国国内だけではなく、中国以外の国においても急速に拡大している。

銀聯カード所有者は、バンクカードをApple Payに登録し、QuickPass対応の小売店やApple Payをサポートするアプリにおいて、Touch ID対応のiPhoneやiPadまたはApple Watchを用いて簡単に支払いを済ませられる。安全性もApple Payの売りの一つだ。小売店にクレジットカードやデビットカードの番号を渡すことなく、支払いごとにダイナミックセキュリティコードを生成してやり取りするため、小売店側から決済データが漏洩しても個人情報流出を避けられる。