ラピスセミコンダクタは11月18日、センサウォッチやウェアラブル機器向けにLCDドライバを搭載した16ビット低消費電力マイコン「ML620Q416/418」を発表した。

2製品は、従来品比で表示量を33%向上させ、最大2048ドット(64segment×32common)の表示パネルの駆動を可能としたLCDドライバを搭載。また、動作周波数を従来の時計向けマイコン比で4倍となる16MHzとすることで、ジャイロセンサや地磁気センサなどのオフセット補正アルゴリズムの処理が可能となったほか、動作電圧を1/2とするDC/DCコンバータを搭載することで、非同期時のリーク電流を低減させ、従来の低消費電力マイコンと同等の消費電力(HALTモード時、0.38μA)を実現したとする。

なお、同製品はすでにサンプル出荷中で、2016年1月より月産10万個規模で量産出荷を開始する計画。また、センサウォッチの開発工数を削減するリファレンスキットも2016年2月より順次提供を開始する計画としており、同キットには、マイコンのほか、LCDパネル、Bluetooth LE(BLE)通信モジュール、GPSモジュール、加速度/地磁気/温湿度センサが搭載されており、各種アプリケーションソフトを使用して開発を行うことができるという。

LCDの表示量が向上したことから、より高精細な表示が可能となった

各種モジュールを搭載したリファレンスキットを用いることで、開発工数の削減を図ることが可能