タレントのビートたけしが、5日に放送されたテレビ朝日系トーク番組『ビートたけしのTVタックル』(毎週月曜23:15~24:15)で、自身の職業観を語った。
"楽園企業"こと未来工業株式会社。岐阜にある同社は主に電設資材を作り、創業50年で1度も赤字なし。社員の自主性に任せているため営業ノルマや売り上げ目標が一切なく、残業もゼロ。年間休日140日で平均年収620万円以上。まさに"楽園"のようなこの企業の話題が、番組内で取り上げられた。
同社について、たけしの感想は「商売によってじゃないかな」で、「この会社はちゃんとした顧客があって、会社の従業員として必要な数を雇う。この人たちが新しいものを開発するとか、違う部署で営業するとかちゃんとこなせばいいわけで」。
ところが、お笑い芸人に関しては「いくら売れてなくても、給料がなくても、どうにか毎日考えて這い上がろうとする」と反対の考え。「給料が保証されたコメディアンなんて最悪だと思う」「いつダメになるか分からないから必死になる」「やりたいことと生活のために働くことはまた別」と主張した。
さらに話は、"海外メディアのインタビューでよく聞かれること"に発展。映画監督以外にもタレントや俳優など多岐にわたって活動しているたけしに対して、「よく努力してますね」などと興味を持たれることが多いという。そこでたけしが返すのは「魚が努力して泳いでいるわけじゃないだろ? 俺も魚のように泳いでいるだけで努力もなにもしてない。生き方なんだよ」。
これを聞いた千原ジュニアは、「めちゃくちゃやってますやん。魚のくせに歩いたり飛んだりしてますやん」「浅草で歌を歌ってるんですよ」とさりげなくツッコミ。これにすかさずたけしは「トビウオだって飛ぶじゃねえか!」と切り返して笑いを誘っていた。