慶應義塾大学は10月5日、同大学理工学部の桂誠一郎 研究室と東京自働機械製作所が、食品包装のリーク(密封不完全)品を瞬時に検出する「リーク検査機」を共同開発したと発表した。なお、この「リーク検査機」は10月13日~16日に開催される「JAPAN PACK 2015」にプロトタイプ機が参考出品される予定。

今回開発した「リーク検査機」は、袋を押した時の反力データを解析してリークの有無を判別する。基準サンプル品を用いた検証では、直径800ミクロンのピンホールを80個/分相当の処理能力で検査することに成功。ピンホールの大きさは、従来技術の3分の1に相当する。

同研究グループはこの「リーク検査機」を用いることで、「抜き取り検査」が一般的であったリーク検査を生産ラインに組み込んだ「全品検査」で行うことが可能となるとしており、今後は実際の食品製造ラインで商品化に向けた検証を進めていくという。

「リーク検査機」のプロトタイプ機