帝国データバンクは1日、アニメ制作会社「マングローブ」が自己破産申請の準備段階に入ったことを発表した。

帝国データバンクの大型倒産速報のページ。同社の企業Webサイトは1日の発表前後より、閲覧することができない状態になっている

「マングローブ」は、2002年設立のアニメ制作会社。自社作品としては、「サムライチャンプルー」(2002年)「、「サムライフラメンコ」などのほか、他社が使用権を有する作品の近時の制作実績としては「神のみぞ知るセカイ」、「ハヤテのごとく!」などを担当した。

近々では、夭折した小説家・伊藤計劃氏の作品を劇場アニメ化する「Project Itoh」3部作のうち、11月13日公開予定の『虐殺器官』を制作していた。しかし、この発表の後、2日に「制作体制の見直し」のための公開延期が発表された。これを受けて、12月4日公開予定であった『ハーモニー』は時期を繰り上げて11月13日より公開。『虐殺器官』の新たな公開予定日は、現時点で明らかになっていない。

なお、同社の負債は発表時点で少なくとも約3億5,000万円と公表されているが、今後の債権調査により増加する可能性があるということだ。