JR九州は宮崎エリアでシステム導入の準備を進めてきたICカード「SUGOCA」に関して、サービス開始日を11月14日と発表した。宮崎駅を中心に、宮崎県内の12駅(日豊本線佐土原~田野間の各駅と田吉駅・宮崎空港駅)が導入エリアとされた。

宮崎市内の日豊本線を走る713系

「SUGOCA」は2009年のサービス開始以来、約158万枚を発行。「SUGOCA乗車券」(無記名式・記名式・小児用)と「SUGOCA定期券」「SUGOCA特急定期券(SUGOCAエクセルパス)」の3タイプからなり、いずれもICカード乗車券と電子マネー機能を備える。現在、利用可能エリアとして「福岡・佐賀・大分・熊本エリア」「長崎エリア」「鹿児島エリア」が設定されており、11月から新たに「宮崎エリア」が加わることになった。

宮崎エリアでは、宮崎駅・南宮崎駅・宮崎空港駅にて「SUGOCA乗車券」「SUGOCA定期券」を発売。佐土原駅も「SUGOCA」対応自動券売機で「SUGOCA乗車券」(無記名式のみ)が発売される。「SUGOCA乗車券」の発売額は無記名式・記名式ともに2,000円(デポジット500円、利用可能額1,500円)。「SUGOCA定期券」は定期運賃にデポジット500円を追加することで購入できる。発売駅のみどりの窓口にて、磁気定期券から「SUGOCA定期券」への発行替えも可能で、その際、デポジット500円が必要になる。

(写真左から)宮崎駅・南宮崎駅・宮崎空港駅が「SUGOCA」発売駅に

「SUGOCA」はJR九州の利用可能エリアに加え、他の交通事業者が発行するICカード(「はやかけん」「nimoca」「ICOCA」「TOICA」「Suica」「PASMO」など)との相互利用サービスも実施しているため、福岡県内の西鉄電車や福岡市地下鉄をはじめ、大阪・名古屋・東京など大都市近郊の電車も「SUGOCA」で利用可能だ。ただし、他のエリアへまたがっての利用は不可とされている。