現在公開中の映画『アンフェア the end』の大ヒット御礼舞台あいさつが17日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、主演の篠原涼子、佐藤嗣麻子監督が出席した。
2006年1月から連続ドラマとしてスタートし、日本のドラマでは異例とも言える徹底したハードボイルド&サスペンス路線で人間や社会の暗部を深く捉え、主人公・雪平夏見を演じる篠原涼子ら豪華キャストで視聴者から支持を受けた『アンフェア』。これまで連続ドラマはもちろん、スペシャルドラマや劇場版が上映されてきたが、劇場版第3弾となる本作で同シリーズの10年間という歴史に幕を閉じる。
最後の舞台あいさつに登場した篠原は「大ヒット御礼ということで、なかなかない形を作っていただいた皆さんに感謝しています。皆様が見守ってくれたお陰でこの場所に立てることを幸せに感じています」と観客に感謝の言葉。この日は劇中衣装でもあるスーツ姿で登場したが、「今日でこの衣装も見納めです。さみしいですね…」と感想を漏らした直後に号泣すると、そんな篠原を見つめていた佐藤監督がもらい泣きするなど、冒頭から涙の舞台あいさつとなった。
主人公の雪平夏見を10年間演じてきた篠原は「女性刑事の役はもちろんやったことがないし、女性がやっている刑事もよく分かりませんでした。でも、すごくいい作品が舞い込んできたという思いでうれしかったです」とオファー当時の心境を明かしつつ、舞台あいさつ途中から流れた他のキャスト陣によるビデオメッセージを見て「皆さんに雪平夏見という存在を作り上げていただきました。他のキャストの方々あっての作品で、そうじゃないと成立しないところがあります。皆さんから力や愛をいただいて本当に感謝しています」と周囲に感謝を述べながら「ずっと見てた人たちなんで寂しいですね。これで終わっちゃうのは…」と再び涙。続けて「『アンフェア』に出会ってなかったら、ここに立ってないと感じますし、『アンフェア』が私を大きく変えてくれました」と同シリーズの影響力の大きさをしみじみと語っていた。