Freescale Semiconductorは、同社のマイコン「Kinetis」ファミリとして、Bluetooth Smart/Bluetooth Low Energy(BLE)とIEEE 802.15.4に対応したワイヤレスマイコンファミリ「Kinetis KW40Z」を発表した。
同製品は、2.4GHzマルチプロトコル無線回路を統合しているため、1つデバイスでBLEネットワークと802.15.4ネットワークにアクセスすることが可能。このRF回路は、受信モードにおいて6.5mAで動作するため、コイン電池で数年間の稼動が可能。また、降圧動作と昇圧動作のいずれにも設定可能な内蔵DC/DCコンバータによる消費電力の最適化や、高精度D/Aコンバータと16ビットA/Dコンバータによるワイヤレス・センサ・ネットワーク向けのセンサ計測の実現も可能だという。
これらのネットワークプロトコルスタックはすべてOTA(Over-The-Air)でのファームウェア・アップデートをサポートしており、Kinetisソフトウェア開発キット(SDK)に完全統合されているとする。
なお、同製品は現在、特定顧客向けにアルファ・サンプルを出荷中とのことで、一般向けのサンプル出荷は、2015年8月に開始する予定だとする。また、各種のデバイスとツールは、2015年10月に出荷を開始する予定だとするほか、BLE専用品や802.15.4専用品といった派生デバイスも、2015年10月に出荷を開始する予定だとしている。