ソフトバンクグループは6月18日、パーソナルロボット「Pepper」を20日より発売すると発表した。また、秋より法人向けの「Pepper for Biz」の提供も開始する。

記者会見冒頭、ダンスを見せるPepper

Pepperは2014年6月に発表された感情認識パーソナルロボット。今年2月に行われた決算説明会では、夏より一般販売を行うと発表していた。

20日より発売するが、6月に販売できるPepperの台数は1000台。本体価格は19万8000円だが、「基本プラン」の契約が必要。また、補償やサポートがつく「保険パック」も用意される。基本プランは36カ月契約で、月々1万4800円(総額53万2800円)。保険パックも同じく36カ月契約で、月々9800円(総額35万2800円)。Pepperを購入し、36カ月間、基本プラン、保険パックを契約した場合の総額は108万3600円となる。

また、秋より法人向けに「Pepper for Biz」の提供を開始する。これは、ソフトバンクが様々な業種のニーズに合わせてアプリケーションを作りこんだ総合ソリューションとなる。発表会で例示されていた業種は、接客と受付、教育、トラベル、介護、医療、小売、IT、製造業。

特にエンタープライズ向けには、7月に開催される「SoftBank World」で専用アプリとサポートの事例を紹介するという。接客や受付、商品紹介といった接客全般のアプリ紹介だけでなく、データ分析やアプリ配信管理といった、より実務的な内容についても紹介するとしている。

ほかにも、7月1日より「アルバイト派遣」サービスの提供を開始する。ソフトバンクが用意する10台のPepperを時間単位で企業に貸し出すというもの。派遣料は「時給1500円」としており、ティッシュ配りや受付スタッフ、販売スタッフといった役割を想定している。

同日行われた記者会見でソフトバンクグループ CEOの孫 正義氏はPepperが「感情認識」だけでなく、「自らの感情を持ったロボット」に"進化した"と発表。

ソフトバンクグループ CEO 孫 正義氏

「人間と同じで、家族とのふれあいや友達とのふれあい、ニュースとの触れ合いで感情が揺れるようになった。これは人間と同じで、画期的な発明」と語り、30件以上の特許を出願していることを明らかにした。

Pepperの感情認識マップ

感情を持ったPepper