日本マクドナルドホールディングスは8日、2015年5月の月次セールスレポートを発表した。それによると、5月の既存店売上高は前年同月比22.2%減となり、16カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月(21.5%減)より拡大した。

売上高ほか前年同月比(出典:日本マクドナルドホールディングスWebサイト)

既存店客数は同14.2%減と25カ月連続のマイナス、既存店客単価は同9.3%減と11カ月連続のマイナス。全店売上高は同22.3%減と16カ月連続のマイナスとなった。使用期限切れ鶏肉問題や異物混入問題の影響が長引いている状況が反映された。

一方、同社は依然として事業環境は予断を許さない状況が続いているものの、売上、客数ともに徐々に改善の傾向にあると説明。5月は、分かりやすい価格帯とメニューの選択を拡大した新バリューセットの提供を開始したほか、野菜を多く取りたいという利用者の声に対応し、レギュラーメニューに「ベジタブルチキンバーガー」、朝マックに「ベジタブルチキンマフィン」、ハッピーセットに「モグモグマック」を追加。また、リニューアルした公式アプリも5月末までに1,000万ダウンロードを記録するなど、好評を得ているという。