リスクモンスターはこのほど、20~59歳の有職者男女個人、60~69歳の男女個人を対象に実施した第3回「世界に誇れる日本企業」の調査結果を発表した。調査は4月17日~19日にかけて行い、1,000件の有効回答を得た。
トヨタ自動車は「生産台数が世界トップ」などが評価
今回は、年間売上2,500億円以上、従業員数5,000人以上の企業200社を対象に、「世界に誇れる日本企業」はどこだと思うかアンケートを実施した。1位となったのは、「トヨタ自動車」で、第1回からの3連覇となった。2位は「パナソニック」、3位は「本田技研工業(ホンダ)」となっている。
選択した理由を尋ねたところ、ランキング1位の「トヨタ自動車」では、「生産台数が世界トップ」「グローバルな視点での開発力」といった評価が多く、2位の「パナソニック」は、「製品が世界中に認知されている」「優れた技術力」、3位の「本田技研工業(ホンダ)」では、「創業者から受け継がれる企業理念」などが挙げられた。
パナソニック、キヤノンが順位を上げる
前回と比較すると、上位6社の顔触れに変化はないものの、「パナソニック」(前回4位→今回2位)、「キヤノン」(前回6位→今回5位)の2社が順位を上げた。一方、「ソニー」(前回2位→今回4位)、「日産自動車」(前回5位→今回6位)の2社はランクダウンしている。
7位以下では、特に「富士フイルム」が大きく順位を上げた(前回26位→今回10位)。同社は、2014年に世界的に感染が拡大したエボラ出血熱の治療薬を開発した期待感が反映された結果ではないかと分析している。
今回は、高い技術力や品質を武器として商品を世界に送り出した「モノづくり企業」を上位100社中53社を占めた。また、流通・運送業のヤマト運輸やセブン-イレブン、ITサービスの楽天やヤフー、日本の「おもてなし」を感じることのできる全日本空輸や帝国ホテルなどの非製造業も多く選出されている。