5月10日~15日に米ペンシルベニア州で開催された科学コンクール「Intel International Science and Engineering Fair 2015(Intel ISEF)」において、日本から参加した代表チームが発表した4プロジェクトが優秀賞、1プロジェクトが特別賞を受賞した。

Intel ISEFはインテルがメインスポンサーを務める科学コンクールで、2015年は世界78の国と地域から約1700名が参加した。日本からは13プロジェクト・19名が参加した。

日本代表チーム (写真提供: 日本サイエンスサービス)

日本代表の入選者と各プロジェクトの内容は以下の通り。

動物科学部門 優秀賞 4等賞
愛媛県立長浜高等学校 2年 重松夏帆さん(16歳)、山本美歩さん(16歳)
・ テーマ: 「クマノミはなぜイソギンチャクに刺されないのか」
・ 研究内容: 長浜高の水族館で飼育しているハタゴイソギンチャクとカクレクマノミを研究し、クマノミの体の粘液に含まれるマグネシウムがほかの魚より多いために刺されないことを発見。

地球環境科学部門 優秀賞 3等賞
宮城県仙台第二高等学校 3年 遠藤 意拡さん(17歳)
・ テーマ:「砂山シミュレーション ~揺れによる斜面崩壊~」
・ 研究内容:斜面の崩れ方には、雨や雪などが大量に浸透したり、人為的要因(道路建設等)や地震動など多くの要素がある。その中でも地震による被害について、斜面を含んだ山の裾野の形である「等高線」に着目し、崩れ方を山の斜面角度から予測し、地図形式「スフラマップ」でまとめた。

機械工学部門 優秀賞 4等賞
千葉市立千葉高等学校 2年 市毛貴大さん(17歳)
・ テーマ: 「ロータリーエンコーダを位相比較器として用いたDCモーターのPLL制御」
・ 研究内容: 扇風機の回る羽根の向こうに、電源タップの光るLEDを見たとき、羽根の回転速度によって光の見え方が変化することを発見。その現象の原因は、電源タップのLEDがAC電源の50Hzのタイミングで点滅していたため、羽根がLEDを隠すタイミングによって光が見え隠れすることだった。そこで、この羽越しの光の見え方を利用したモーターの回転速度制御方法を思いつき、この方式と従来方式とを性能比較して、実用性について検討を行った。

化学部門 優秀賞 3等賞
宮城県仙台第三高等学校 2年 門口尚広さん(16歳)
・ テーマ: 「銅箔を金箔のように変化させる」
・ 研究内容: 銅の特性に注目し、日本の工芸品にも使われる金箔(きんぱく)や銀箔(ぎんぱく)の色を原材料費の安い銅箔(どうはく)で生み出す研究。

アメリカ園芸学会賞 3等賞
茨城県立並木中等高等教育学校 6年 久保 裕亮さん(17歳)
・ テーマ: 「エチレンはどのようにカイワレダイコンの子葉をカールさせるのか ~細胞レベルのメカニズムを探る~」
・ 研究内容: 植物ホルモンのエチレンがカイワレダイコンの子葉に対して、下向きに巻くように曲がる「カーリング」という現象を誘導する原因を細胞レベルで明らかにした。先行研究では、その原因は「表側の細胞の成長が促進されること」とされていたが、子葉の切片を作成し細胞の数・形を調べた結果、カーリングの原因は「エチレンによって子葉の裏側の細胞の成長が抑制され、表側よりも裏側が短くなること」だと判明した。

なお、最高賞に当たるGordon E. Moore Awardは、カナダ代表のRaymond Wangさんの「航空機客室内のエアフロー: 機内感染の抑制」が受賞した。