ジェイックは、2015年4月に中小企業に入社した新入社員547名を対象に意識調査を実施した。調査期間は3月30日~4月7日。

左:(女性に)結婚・出産後も働き続けたい(復帰したい)と思いますか? 右:(男性に)結婚後は「産休・育休」を取りたいと思いますか?

女性を対象に、結婚・出産後も働き続けたい(復帰したい)と思うか尋ねたところ、88%が「はい」と回答した。男性に結婚後は「産休・育休」を取りたいか聞くと、68%が「取りたいと思う」と答えた。

自分と「同性」と「異性」、どちらの上司が働きやすいと思うか聞いたところ、男女ともに60%が「性別と働きやすさは関係ない」という回答した。しかし残り4割は、男性は「男性上司」が働きやすいと考える回答が多く、「女性上司」はわずか5%だった。女性は同性である女性上司(16%)よりも、男性上司(24%)の方が働きやすいと答えている。

自分と「同性」と「異性」、どちらの上司が働きやすいと思いますか?

会社の「上司」に期待する教え方、関わり方を聞くと、女性の方が「ダメなことをキッチリ指摘する」の回答が多く、欠点を改善して完璧に近づきたい意向があることがわかった。男性は「ドンドン成長させる」「責任ある仕事を任せる」の意向が女性より高いが「指示は具体的に」「プレッシャーはかけないでほしい」という回答も多い。

「上司」に期待する教え方、関わり方

一緒に働きたくない先輩・上司のタイプについては、女性の方が、「人として尊敬できない」「言う事とやる事が違う」など人間性や立ち振る舞いを重視する傾向が強かった。男性は、「優柔不断」「成果をあげていない」といった能力不足を重視する傾向が女性よりも多くなっている。

一緒に働きたくない先輩・上司のタイプ

社会人生活において大切にしたい、実現したいものを尋ねると、女性は「自分の能力を高める・成長する」「幸せな結婚をする」「ワークライフバランスを確率する」が男性よりも多かった。結婚やプライベートも含めた「人生の一部」として仕事を捉えており、その中で"自己成長"に意欲をもつ傾向が読み取れる。

一方、男性は「社会貢献できる仕事に就く」「いまの会社で出世する」「年収を上げる」「日本の発展のために働く」という意識が女性よりも多いことがわかった。社会貢献や日本の発展などの"大義"に憧れ、その中で年収や出世といった周囲からの評価や社会的ステイタスを意識しているようだ。