JR東日本新潟支社は28日、国鉄色の485系T18編成によるびゅう商品専用臨時列車の運転について発表した。5月23日に「485系国鉄色周遊号」が運転され、5月30日の「ありがとう485系国鉄色号」が同編成のラストランとなる。
新潟支社は485系T18編成について、「2000年夏に盛岡支社から転入し、一度は白をベースとした新潟色へと変わりましたが、2008年に現在の塗装である国鉄色に戻されました。ATS-Pを備え、首都圏にも乗り入れていました」と紹介している。最近まで特急「北越」や快速「くびき野」で活躍したが、両列車ともに今年3月のダイヤ改正で廃止となり、485系T18編成も定期運行を終了していた。
5月23日の「485系国鉄色周遊号」は新潟駅を10時21分に発車。往路は信越本線経由で犀潟駅まで走行した後、ほくほく線(北越急行)に乗り入れて越後湯沢駅へ。復路は越後湯沢駅を14時12分に発車し、上越線・信越本線・羽越本線経由で新発田駅へ向かう。新発田駅からは白新線を走行し、新潟駅に17時40分に到着する。途中の犀潟駅・越後湯沢駅・新発田駅でヘッドマーク回転イベントも実施するとのこと。
「485系国鉄色周遊号」のびゅう商品は新潟駅発着の3種類(A~Cコース)を用意。2名分の座席を1名で利用できる「ゆったりシート」も設定される(追加料金が必要)。往路・復路ともに同列車に乗車できるCコースの価格は大人1万2,000円・こども7,500円。A・Bコースは新潟~越後湯沢間の往路または復路で新幹線利用となる。
485系T18編成のラストランとなる5月30日は、「ありがとう485系国鉄色号」として新潟~酒田間を往復する。往路は新潟駅9時30分発・酒田駅11時54分着、復路は酒田駅14時18分発・新潟駅17時40分着。同列車もびゅう商品3種類(A~Cコース)が用意され、一部車両で「ゆったりシート」を設定(追加料金が必要)。価格は各コースともに大人1万円・こども6,500円。A・Bコースは新潟~酒田間の往路または復路で特急「いなほ」利用となる。
「485系国鉄色周遊号」「ありがとう485系国鉄色号」のびゅう商品はいずれもインターネットでの抽選予約発売とされ、詳細は新潟支社ホームページにて案内するとのこと。「ぜひ485系と一緒に最後の旅をお楽しみください」と新潟支社は発表している。