CadenceとIntelは、両社の協業によりインテル・カスタム・ファウンドリのユーザー向け14nmライブラリのキャラクタライズ・リファレンス・フローの提供を開始したことを発表した。また同時にIntelの14nmプラットフォーム向けデジタルおよびカスタム/アナログフローの実現において引き続き緊密な協業を続けることを発表した。

同リファレンス・フローは、Cadenceの「Virtuoso Liberateキャラクタライズ・ソリューション」および「Spectre Circuit Simulator」を中心に構成し、高精度な14nmロジックライブラリを実現する。

また、14nmロジックライブラリ向けのリファレンス・フローにより、Libertyライブラリ、AOCVディレーティング・テーブルの作成、ライブラリのバリデーション、信頼性の確認が可能になる。これらはVirtuoso Liberate、Virtuoso Liberate LV、Virtuoso Varietyキャラクタライズ・ソリューションおよびSpectre Circuit Simulatorを使用して開発されており、先端のタイミングモデル(ECSM、CCS)、ノイズモデル(ECSMN、CCSN)、パワーモデル(ECSMP、CCSP)をはじめとする高精度なロジックライブラリを実現可能。さらに、インテル・カスタム・ファウンドリのユーザーは、カスタムプロセス、電圧、温度コーナー向けにロジックライブラリを再キャラクタライズし、同様のキャラクタライズ・メソドロジーに従ってカスタムセルをキャラクタライズすることもできる。

インテル・カスタム・ファウンドリは、Intelの14nm Tri-Gateプロセス・テクノロジーで広範囲にわたる設計プラットフォームを開発。インテル・カスタム・ファウンドリのSoC向け14nm設計プラットフォームは、クラウド・インフラ、およびモバイル・アプリケーションをターゲットとしている。Intelの14nmプラットフォームは、3DのTri-Gateトランジスタを利用する第2世代の設計プラットフォームで、チップの動作電圧、リーク電流を低くすることによって、前世代の先端トランジスタに対して高い性能とエネルギー効率の組み合わせを実現している。