ニベア花王はこのほど、「汗の悩みに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は1月30日~31日、全国の20~59歳の男女2,209名を対象にインターネット上で実施したもの。
まず「緊張したときに汗をかきやすいか」を聞いたところ、63.2%が「緊張汗」をかきやすいと感じていることが判明した。
次に「緊張する機会が多い季節」について質問したところ、「春」と回答した人が53.6%でトップとなった。次いで、「夏」(46.6%)、「冬」(39.4%)、「秋」(35.9%)の順で多い結果となっている。
続いて、運動時や暑いときに出る汗と比べて、「緊張汗」のニオイと見た目(汗ジミなど)、汗の量はどの程度気になるかについて調査。その結果、「緊張汗」のほうが気になると回答した人は、「汗のニオイ」では63.9%、「汗の見た目」では69.1%、「汗の量」では68.4%となり、各項目で6割以上を占めた。
そこで「緊張汗」を感じたことがある人を対象に、「緊張したときに出る汗を感じる体の部位」を聞くと、53.0%の人が「ワキ」と回答。男女別に見ると、男性が45.4%なのに対し、女性は60.8%にのぼっている。次いで「顔」(46.1%)や「手」(37.1%)が上位にあがる一方で、「足の裏」に汗を感じる人も8.1%いることがわかった。
また、「緊張したときに出る汗をどのようなときに感じるか」という質問では、「大勢の前で発言するとき」が77.8%と際立って高い結果となっている。以降には、「プレゼンや商談など大事な会議のとき」(38.9%)、「試験や面接、面談のとき」(33.0%)が続いた。また、「PTAや町内会などの行事のとき」(6.8%)、「ママ友と会合するとき」(2.8%)などの回答もあがっている。
最後に、「自分と他人のワキ汗について、ニオイや見た目は気になるか」を聞いた。その結果、自分のワキ汗の「ニオイ」が気になる人は72.6%、「見た目」が気になる人は73.1%を占めた。それに対し、他人のワキ汗の「ニオイ」が気になる人は83.4%、「見た目」が気になる人は80.4%と、いずれも自分のワキ汗より気にしていることが判明した。
一方で、有職者で「自分の職場の人に対してワキ汗を指摘したことがある」と答えた人は4.2%にとどまり、他人のワキ汗を気にしながらも指摘する人は少ないことがわかった。
調査結果を受けて、東京都立大塚病院皮膚科医長の藤本智子医師は、「正しい汗の知識を身につけて対症療法を学び、シーンに合わせて市販の製品を使用することで、多くの人が自信をもって行動ができるようになるといいなと思います」とコメント。
そして、「非常に汗が多かったり、対策を講じてもなかなか改善しなかったりする場合には、症状に応じた段階的な治療があります。症状が比較的軽い場合は、塩化アルミニウム液の塗り薬を使用します。症状がもう少し重くなれば、ボツリヌス毒素を患部に注射するボトックス治療という方法もあります」とし、「適切な治療によって症状が改善する可能性は高いので、信頼できる皮膚科を受診してください」と呼びかけた。