キャセイパシフィック航空はこのほど、イタリアのコーヒーブランド「illy(イリー)」とパートナーシップを結び、ファーストおよびビジネスクラスにおけるプレミアムコーヒーのサービスを開始した。
イリーのコーヒーはすでに機内サービスを開始しており、エスプレッソやカフェラテ、カプチーノのサービスも今月より順次開始となる。イリーは最高級アラビカ種コーヒーを用いたブレンドを提供し、生産者から直接買い付けることでコーヒー豆の鮮度と香りを保っているという。
焙煎(ばいせん)がより深く苦味のある味わいと香りを放つことから、機内サービス用にはイリーの中煎りと深煎り豆を厳選。高い高度の機内では嗅覚と味覚の感度が低下することを考慮に入れながら、乗客に地上と比べても遜色のないコーヒーを目指し、何度もテストを繰り返し行ったという。
機内でのコーヒーサービスを存分に満喫してもらうために、キャセパシフィック航空の機内食チームはイリーとともに独自の機内専用フィルターピローを開発。フィルター袋のサイズと素材は機内に設置するコーヒーマシンとの相性を考慮しながら選定し、コーヒーを入れる際の水の通過性の最適化を図るとともに、水の温度やコーヒーを出すのに要する時間にもこだわったという。