ペルー国内に拠点を持つ日本進出企業と現地企業間の投資や貿易、交流をサポートする日秘商工会議所(CCIPJ)。そこで働くディアナ・デル・カルメン・ぺレス・オオシロさん(28歳)は、ここでの仕事は自分に合っていると話してくれました。さてその理由とは?

ディアナ・デル・カルメン・ぺレス・オオシロさん/ペルー在住/28歳/日秘商工会議所(CCIPJ)勤務

■これまでのキャリアの経緯は?

情報処理系の専門学校を卒業後、2007年から3年間、日本の埼玉県にある某大手企業の工場で働きました。その後ペルーに戻り、改めて大学に進学。昨年6月に企業管理コースを卒業したばかりです。在学中も仕事を探しましたが、時間的な面で学業との両立が難しく、なかなか見つかりませんでした。CCIPJは比較的融通が利いたので勉強を続けることができ、とても助かりました。

■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?

現在のお給料は1700~2000ソレス(約63,000~74,000円)。私の年齢からすると正直安い方だと思います。ただ私はペルーでの就労経験がなかったし、大学も去年卒業したばかりなので、これからもっと経験を積んでお給料を上げていきたいですね。

■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?

私はCCIPJのオフィスに存在する秩序や相手への敬意、そして規律正しさがとても好きです。そういうのは日本人の性格の基本的な部分でもありますよね。それを維持し続けるのは大変だけど、自分自身も成長できると思うんです。今は事務局長以下3人という小さな所帯ですが、みんな互いを尊重していて、とても働きやすいですよ。友人にはもっと稼いでいる人もいますが、社内や上司とのトラブルに悩んでいたりしますしね。ここはそういう問題がありません。

■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?

難しいのは言葉の問題でしょうか。私は平仮名やカタカナは読めますが、話すのは無理。なので、日本人の会員さんとのコミュニケーションが難しい時があります。

■ちなみに、今日のお昼ごはんは?

普段はお弁当を持ってくることが多いのですが、時間のない時や仕事の状況によっては、このビルの1階にあるレストランを利用します。今日のメニュー(昼定食)は、前菜が大麦入りのスープと野菜のキッシュ、メインがアサードと呼ばれる牛肉の煮込みとジャガイモのピューレでした。ここは日系人が経営しているので、和食メニューも豊富。それにしても洋風スープのカップが味噌汁椀だなんて、ちょっと面白いでしょう?これに飲み物がついて9ソレス(約330円)。ペルーには、ランチメニューを安く提供してくれるこうした店がたくさんあります。

ランチは、大麦入りのスープと野菜のキッシュ、アサードと呼ばれる牛肉の煮込みとジャガイモのピューレ。9ソレス(約330円)

■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?

日本の文化はとても興味深く、いつも何か新しいことを教えてくれますね。何かを達成するための努力、規律をもっているところが特に素晴らしいと思います。

あと、日本食がヘルシーでとても好きです。特に好きなのはマキ(巻き)や春雨を使った料理ですね。ペルーのマキはカリフォルニアロール的なもので、クリームチーズやアボカドが入っていたり、トウガラシ味のピリッとしたソースがかかっていたり。甘いマンゴーを使ったマキもあるんですよ。どれもとっても美味しいです。

■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?

日本の消費税が5%から8%に上がったことでしょうか。経済を再活性化させるための措置だと思うけど、また日本が不況にならないかと気になります。物価も上がるだろうし、消費が減るか、そのコストに見合う代替品を探すようになりますよね。個人的には消費税を上げる必要はなかったんじゃないかって思うんですけれど。

■休日の過ごし方を教えてください。

長期の休みは旅行に行くことが多いですね。週末や短い休みなら、リマで家族や友達とよく一緒に過ごします。

■将来の仕事や生活の展望は?

経験を積んで、大手企業のロジスティック部門で働いてみたいですね。企業管理は私の専門なので、その関連部署でもっと学んでみたいです。