三菱航空機は1月13日、今年第2四半期に予定しているYS-11以来約50年ぶりの国産旅客機かつ初の国産ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の初飛行に向けた各種試験を本格化したことを発表した。
13日に県営名古屋空港(愛知県西春日井郡豊山町)のエプロンにおいて、MRJ飛行試験機初号機右舷エンジンの試験運転を初めて実施。エンジンの初運転によって、機体に搭載されたエンジンなどの動力系統、各種システム(油圧・燃料・空調・電気系統など)が機体として総合的に作動したことが証明された。
また、2014年12月25日には、三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場(愛知県西春日井郡豊山町)に隣接する技術試験場において、全機静強度試験機の主翼上曲げ試験を施した。今回の全機静強度試験は、設計・製造された機体の強度が航空機を安全に飛行させるために必要な基準を満たしていることを検証する機体構造試験のひとつ。あらゆる飛行条件の中で想定される最大の力を負荷するもので、予測通りの試験結果が得られたという。