スペイン・バルセロナで行われたフィギュアスケート: グランプリ(GP)ファイナルは、12月13日に最終日を迎えた。男子フリーでは羽生結弦選手が今季世界最高の合計288.16点をたたき出し、ファイナル2連覇を果たした。怪我をしてからたったの1カ月、見事な復活をとげた羽生選手。「今スケートできることは一番幸せ」というコメントにはファンならずとも感動を誘う。
もちろん、羽生ファンは世界にも多く、中国版ツイッター「ウェイボー」でも羽生愛を叫ぶ女性が多い。
「yuzuが喜んでると、私もうれしい」
中国の羽生ファンは羽生選手のことを「yuzu」「柚子」「哈牛(「はにゅう」と発音する)」という愛称で呼び、親しんでいる。
「絶対やると思ってた! あなたが常に挑戦し続けていることは誰もが知っている。羽生結弦に並ぶ者なし!」「オリンピックでトップをとった後、GPファイナルでもトップとなったのは史上初! こんなに難しい情況の中、ほんとにすごい!」「yuzuの演技は完璧だった、すばらしい!」
スケートファンらしいコメントの中にちらほらと、「yuzuが喜んでると、私もうれしい」「羽生結弦カッコいい、萌え、カワイイ、演技が終わった後、カメラに向かって舌出してたところとか、あああ! かわいくて死んじゃう!!」などという恋する女の子のようなコメントも見られる。
羽生選手の発音を間違えた解説者に怒りの声も
ただ、中国での放映ではちょっとした事故があった。女性解説者が羽生選手の「弦(xian)」を「xuan」と発音してしまったのだ。
「(某テレビ局は)レベルチェックをするべき! 彼の名前はそんなに変わった字じゃないのに!」「字も読めないなんて、どうやって高校を卒業したの?」と、中国の羽生ファンたちの怒りは凄まじかった。ここまで怒るほど日本人選手が愛されているなんて、日本人としてはなんだかうれしい気がする。
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