富士重工業はスバルのSUV「フォレスター」に改良を施すとともに、特別仕様車「S-Limited」を設定して発売した。同時にスバルテクニカインターナショナルから、独自の仕様装備を施した「フォレスター tS(ティーエス)」も発売された。
「フォレスター」の今回の改良では、全グレードにシャークフィンアンテナを採用したほか、インテリアに金属調およびピアノブラック調の加飾をあしらうなど、内外装の仕様を変更し、質感を向上さらた。8個のスピーカーと専用の音響設定により、クリアで高品質な音響性能を実現する「ハーマンカードンサウンドシステム&SDナビゲーション」をメーカー装着オプションとした。ナビゲーションはワイド&フラットなセンターディスプレイを搭載し、新世代インターフェイスデザインで見やすさと操作性が向上している。「フォレスター」の価格は214万9,200~302万760円(税込)。
新たに設定された「S-Limited」は、現行型では「2.0XT」「2.0XT EyeSight」専用としてきた外装アイテムをNAモデルに採用した特別仕様車。NAモデルの軽快な走りに、スポーティで力強いスタイリングを融合したモデルとなっている。
撥水ファブリックシートや撥水カーゴフロアボードを採用した特別仕様車「X-BREAK(エックスブレイク)」では、専用ボディーカラーとして、「タンジェリンオレンジ・パール」「デザートカーキ」の2色を新たに設定し、全10色とした。「S-Limited」の価格は282万9,600円、「X-BREAK」の価格は268万9,200円(ともに税込)。
STIが「フォレスター tS(ティーエス)」を設定
富士重工業のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は、フォレスターに独自の仕様装備を施した「tS(ティーエス)」を設定して発売した。受注期間は2015年4月5日まで。300台限定となる。
「フォレスター tS」は、「フォレスター」のSUVとしての性能・質感を磨き上げ、「走る愉しさ」「所有する悦び」を徹底的に追求したというSTIコンプリートカー。同車専用に「SI-DRIVE」の「S#モード」をチューニングしたほか、「brembo製ベンチレーテッドディスクブレーキ」「BBS製19インチ鍛造アルミホイール」「STI製フロント / リアアンダースポイラー」「専用チューニングサスペンション」「STI独自のフレキシブルパーツ」を採用している。
エクステリアには、STIオーナメントやチェリーレッドピンストライプ付のフロントグリル / リアバンパーを採用し、インテリアにもSTIロゴ入りスポーツメーターやカーボン調インパネ加飾パネルを採用するなど、STIコンプリートカーを強く印象づける仕様となっている。
また、スバル独自の運転支援システム「アイサイト(ver.2)」を搭載したほか、ローダウンされた車高とbrembo製ブレーキに合わせた専用のチューニングの実施、遮音材付フロアマットの採用なども行われた。「フォレスター tS」の価格は435万円(税込)。