ANSYSは11月10日、自社Webサイト上に飛行機のキャビン内で乗客がくしゃみをした場合、病原体はどのように拡散するのかをシミュレーションした動画を公開した。

これは米国パデュー大学 FAA Center of Excellenceの研究者が、航空機のキャビン内で病原体が浮遊する力学を研究するために、ANSYSでシミュレーションを行ったもので、動画を見ると、くしゃみをすると、病原体は換気により舞い上がり、後部座席の乗客に降りかかることを見て取ることができる。

動画ではくしゃみをすると、病原菌が舞い上がり、後部座席に飛来する様子や、くしゃみをした人を中心に、その座席が感染リスクが高いか、といったことなどを見ることができる

なお、同社ではこの動画について、粒子の初期パターンがくしゃみを手で覆うといったマナーを守っていない、若干マナー違反な乗客を想定してシミュレーションを行ったものとしており、飛行機内や他の場所でくしゃみをする場合は、病原体の飛散を防ぐために忘れずに手で口と鼻を覆うようする必要があるとコメントしている。

How Sneeze Particles Travel Inside An Airplane