Molecular Imprints(MII)は11月5日、独自のJet and Flash Imprint Lithography(J-FIL)技術による、メタルメッシュ方式タッチセンサの低コスト製造工程を開発した発表した。

現在、酸化インジウムスズ(ITO)透明伝導フィルムは、大半のタッチセンサを製造する際に使用されているが、不十分な伝導性、透明度、柔軟性がタッチセンサ性能を向上させるうえで大きな制限要因となっている。また、シルバーナノワイヤやカーボンナノチューブなどの代替技術は、ITOセンサと比較して一定の性能向上のメリットを実証したものの、MIIが低コストのメタルメッシュグリッド構造によって達成した透過率>95%、伝導性10ohms/sq、ヘイズ値2%の複合性能水準には到達できていなかった。MIIは独自のナノインプリト技術を用いて、主要な性能測定基準となるこれら3つすべてを向上させた。さらに、MIL規格のJ-FILメタルメッシュ技術は、低コストのメタライゼーションメソッドを容易にするとともに、線幅、高さ、パターンレイアウトに関連する設計制約を取り除けるという。そして、設計で自由度を確保し、低コスト製造が可能になることによって、メタルメッシュ方式タッチセンサの採用が促進されることが期待できるとコメントしている。