第27回東京国際映画祭の審査委員特別上映作品である映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』の舞台あいさつが27日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、別所哲也、エリック・クー監督、加藤夏希が出席した。
第64回カンヌ国際映画祭のある視点部門に正式出品、第84回米アカデミー賞で外国語映画賞のシンガポール代表に選出されるなど、世界的な評価を受けている映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』。いよいよ11月15日に公開を迎えるが、現在開催中の第27回東京国際映画祭で審査委員特別上映作品として上映され、上映後に舞台あいさつが行われた。 この日は本作で6役の声を務めた別所哲也と監督のエリック・クーが登壇。エリッ・クー監督は「辰巳ヨシヒロ先生が才能溢れる偉大な方なので、この作品は本当に情熱を込めて作りました。それと別所さんなしではこの映画は成立しませんでしたね。6人の声音を使い分けたんですから」と別所を絶賛。監督から賞賛された別所は「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にして「最初にお話をいただいた時は1人で6役以上にもっとやって欲しいと言われました(笑)。こういうチャンスをいただくこともありませんし、身体に似合わないキャラクターにこういった作品で声で命を与えることは素晴らしい経験でした。本当に感謝しております」と満足げだった。
また、舞台あいさつの途中には特別ゲストとしてアニメ好きの加藤夏希が登場し、2人に花束を贈呈。「辰巳作品を初めて見ましたが、見終わった後に絶対に何かが残り感動しました」と感想を述べ、声優としての別所を「100点オーバーですよ!」と評価。その加藤に待望の第1子について報道陣が尋ねると「結構夫婦間でも話すんですけど、まだ挙式が終わってないので、終わったらゆっくり考えようかと思っています」と回答する加藤に、別所は「僕らも発表した後だったから、挙式は3年後でしたよ。(子作りは)いいんです!」とアドバイスを送っていた。