テレビ東京系の子ども番組『おはスタ』で15年前に"おはガール"を務めていた安藤盟が、小学館集英社プロダクションの通信添削学習サービス「ドラゼミ」の新CM「安心のドラゼミ」編に出演し、7年ぶりの芸能界復帰を果たした。一般企業への就職、結婚、出産、そして離婚。自身のこれまでを振り返ると共に、復帰への思いを語った。
「当時まったく興味はなかった」という芸能界。きっかけは、姉・聖の存在だった。お笑いコンビ・ハイキングウォーキングの松田洋昌の妻で現在は舞台や映画を中心に女優として活動している聖は、当時おはガールを務めていた。盟が姉の出演イベントを見学した際に関係者の目に留まり、次代のおはガール選抜オーディションへの参加を勧められて参加。見事に合格し、姉のアドバイスを受けながら芸能界での経験を積んでいった。
毎日が新鮮で楽しかった反面、「地声が低くて、声が全然通らないんです。家で毎日高く声を出す練習をしていました。でもなかなかうまくいかずに『次はないからね!』と何度怒られたかわかりません。朝が早かったのもつらかったですね(笑)」と当時は戸惑いも。おはガールを1年間務め、その後は当時所属していた事務所の紹介でイエローキャブに移籍。DVDを出すなど、精力的に活動していたが芸能界の厳しさを知り、大学生時代まで続けた後に「今しかできない!」という思いで新卒での就職に踏み切って、芸能界を引退した。
就職して1年後に結婚し、第1子男児を出産。順風満帆の結婚生活かと思いきや、夫婦間での家族観や子育てに対する責任感の違いにより、離婚を選択した。それでも、「母一人、子一人で生きていくことに自信で満ちあふれていました」という盟。離婚の原因をすべて相手のせいにするのではなく、「自分自身を見直さなければいけない」と考えるようになったという。
離婚後は両親や友人に支えられながら、ストレスなくシングルマザーとして子育ての日々を送る傍ら、ベビーマッサージレッスンの開講、アパレルのデザイン、ママフェスの開催など多方面で精力的に活動。チャレンジ精神の源は、愛息との「楽しく、分らしい」子育て。シングルマザー時代につらいことは「まったくなかったです!」と笑顔を見せる。
「もう絶対に男性には頼らない!」そう誓った盟の心に変化が芽生えたのは、昔から知り合いだった男性の存在。息子と距離を感じないほどに仲良く接しくれたことが盟にとっては魅力的で、自然な流れで交際をスタートし、再婚。育児や生活の悩みなども共に考え、意見交換をしていきながらの育児は「とても充実している」という。その後、前事務所のスタッフと再会する機会があり、芸能活動の再スタートを決意。その理由は、"発信したい強い想い"があるからだった。
盟は「育児には人それぞれの個性があってよくて、その個性ある人生に自信を持ち、楽しんでほしいなと、そういうことを伝えていきたいと思うようになりました」と振り返り、「ママでも、女性であり、楽しむことが大切です」とコメント。活動再開には、「思いっきり楽しみながらの育児やファッション、生活を応援できる人でありたい。できないことを伝えるのではなく、できることを伝えていきたい」という思いがある。
そんな中、新CM「安心のドラゼミ」のオーディションがあることを知り、「ドラゼミの真剣に子どものことを考えた教材、というところが自分の想いや信条と似ていて」と共感。抜てきされ、7年ぶりの芸能界復帰を果たした。