東芝ソリューションは10月22日、「次世代ものづくり」ソリューションのコンセプトを発表した。

同社は、次世代のものづくりを実現するには、従来の製品中心のバリューチェーンだけでなく、製品を作る製造設備、あるいは生産技術、生産プロセス、受注から配送までなどのプロセス全体を包含した視野で考え、ICTでバリューチェーンを支えながら、バランスよく高度化する必要があるとしている。

また、次世代の製造業を支えるICTソリューションには、パーソナライズ化への対応、あるいは、IoTやセンサー技術の発達の成果を採り入れ、製造ラインで生じるプロセス・品質データ、出荷・設置後の運転データなど、膨大なデジタルデータを取り扱う「リアルタイムビッグデータ処理」への対応が求められ、ICTソリューション自身の「拡張性」が求められる。さらに複数の装置、ライン、企業、システム等を相互に連携させるため、今まで以上に「接続性・相互連携」が求められ、続々と生じる変化に迅速に追従していくための「柔軟性」も必要となる。

同社は、これらの考えに基づき、長年にわたって提供してきたICTソリューション群を、「次世代ものづくり」へ向けたソリューションとして提供していくための第一弾として、プロダクトチェーンを対象としたMeisterシリーズを機能強化し、2014年冬より順次リリースしていくという。

東芝ソリューションは、「東芝の創業者である田中久重、藤岡市助から脈々と続く『ものづくり』のDNAを受け継ぎ、ICT基盤としてのクラウド基盤、DC、BPOセンター、また要素技術としてのNAND、SSD、ストレージ、そして、ビッグデータ基盤・データ解析技術などの東芝グループの持つ総合力で、製造業の次世代『ものづくり』ソリューションMeisterシリーズと有機的に結合していくことで、製造業のお客様の課題を解決していきます」とコメントしている。

次世代製造業の「ものづくりバリューチェーン」

製品開発のバリューチェーンに対するMeisterシリーズ