東京都・六本木のIMA galleryでは、世界第5位の標高(8,463m)を誇る「マカルー」で撮影された写真家・石川直樹の新作個展「Makalu」を開催している。開催期間は10月5日まで(不定休)、開場時間は11:00~22:00、入場無料。

MAKALU, 2014 (c)Naoki Ishikawa

MAKALU, 2014 (c)Naoki Ishikawa

同展では、これまで世界最高峰の「Qomolangma(チョモランマ)」やその隣に位置する「Lhotse(ローツェ)」、精霊の山とも称される「Manaslu(マナスル)」など、8,000mを超える高峰に焦点をあてた新作を次々と発表してきた石川の、ヒマラヤシリーズ最終章となる新作「Makalu(マカルー)」を紹介している。

2014年春、石川は世界屈指の難易度の高い山として知られるマカルーに登頂し、中判フィルムカメラを用いて極限状態での撮影に挑んだ。会場では、彼の真骨頂ともいえる美しい雪山や氷河の写真が展示されているほか、遠征で使用した地図やマカルーの峰を意識したユニークな山型のインスタレーションが、観る者を石川が目にした壮大な世界へと誘う。

また、9月24日にはトークショー「『Makalu』遠征のすべて」が開催され、未発表写真や映像を交えながら、石川がマカルー登頂に至る経緯や撮影秘話を語る。

なお、石川の写真が芸術祭のメインビジュアルとしても使用されている「国東半島芸術祭」(10月4日~11月30日)にも参加することになっており、2012年から同エリアを撮りつづけてきた写真群を展示するほか、サテライト展として、現地で撮影された女性の髪の毛をテーマにした新作も発表する。