マツダは11日、新型「デミオ」の予約販売を開始した。新世代技術「SKYACTIV技術」と新デザインテーマ「魂動(こどう) - Soul of Motion」を全面的に採用した、新世代商品の第4弾となるコンパクトカー。2WDのガソリン車は9月26日、2WDのディーゼル車は10月23日、4WD車は12月の発売を予定している。
新型デミオは、「車の価値はボディサイズに比例する」という既成概念を打ち破ることをめざして開発され、理想的なドライビングポジションやペダル配置、安全優先のヒューマン・マシン・インターフェィス(HMI)、質感が高く精緻な内外装、人馬一体の運動性能など、あらゆる領域の品質を徹底的に追求したという。
ドライビングポジションは、前モデルよりフロントタイヤを80mm前方に配置して、ドライバーが自然に足を伸ばした位置にペダルのある理想的なレイアウトを実現。さまざまな体格のドライバーが最適なドライビングポジションを取れるように、シートスライド量を260mmとし、ステアリングは上下45mmのチルト調節機能や前後50mmのテレスコピック調節機能を採用している。
HMIは安全性を最優先とし、多くの情報を処理しながら正しい姿勢で運転に集中できる「Heads-up Cockpit(ヘッズ-アップ・コックピット)」コンセプトにもとづいたコックピットを実現。スマートフォンなどと連携して、インターネット接続やコミュニケーション機能をクルマでの移動中にも利用できるカー・コネクティビティ・システム「MAZDA CONNECT(マツダコネクト)」も採用されている。
パワートレインは、新開発の「SKYACTIV-G 1.3」ガソリンエンジンと「SKYACTIV-D 1.5」ディーゼルエンジンを設定。「SKYACTIV-G 1.3」は、全域でのトルク5~10%アップと最高回転数を高めることで走行性能を進化させながら、前モデル同等の低燃費を実現。「SKYACTIV-D 1.5」は、AT車が2.5リットルガソリンエンジン車並みの最大トルク250Nmを達成し、MT車ではJC08モード燃費30km/リットルの低燃費を実現している。
安全機能では、低速走行時の追突事故による被害を軽減するよう支援する「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」や、走行中に後側方からの接近車両を検知してドライバーに知らせる「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」、バック後退する際に接近してくる車両を検知してドライバーに知らせる「リア・クロス・トラフィックアラート(RCTA)」など、同社の先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が採用されている。
新型「デミオ」の価格は、ガソリン車が135万~191万1,600円、ディーゼル車が178万2,000~219万2,400円(いずれも税込)となっている。