マシンビジョンベンダの米Cognexの日本法人であるコグネックスは9月10日、DPM(ダイレクトパーツマーク)の読み取り機能をさらに強化したハンドヘルド型リーダ「DataMan 8600」を発表した。

近年、メーカーの製造現場では、トレーサビリティを強化するため、部品に直接印字・刻印する2次元DPMコードの導入が急速に進んでおり、DPMの読み取りに強いリーダが必要不可欠とされている。同製品は、単純な印字バーコードはもちろん、読み取り困難なDPMコードも瞬時に読み取れる高い性能を有しており、自動車の車体組み立て、エンジンアセンブリ、受け入れ検査、トランスミッションアセンブリ、消費者向け電子機器の製造、航空宇宙、オイル、ガスなどのアプリケーションの要求を満たす製品となっている。

具体的には、実績のある読み取りアルゴリズム2DMax+と特許取得済みの照明テクノロジUltraLightを組み合わせることで、さまざまな材質や表面に刻印されたDPMコードの読み取りを実現している。さらに、交換可能な通信インタフェースモジュールを採用し、USB、RS-232、Bluetoothワイヤレス通信などの幅広い通信形態に対応する。そして、グリップエンドに装着されたインタフェースモジュールは現場ですぐに交換することができ、用途に合わせた使い分けも容易である。この他、工業用イーサネット通信にも対応しており、工場内ネットワークへシームレスに統合することができる。

DPMの読み取りをさらに強化したハンドヘルド型リーダ「DataMan 8600」