小田急グループの箱根登山鉄道は29日、新型車両3000形について、愛称が「アレグラ(ALLEGRA)号」に決まったと発表した。11月1日の営業運転開始日には特別列車が運転され、30組60名を招待する。
同社25年ぶりの新型車両3000形は、深い緋色や茜色がベースの「バーミリオンはこね」を基本色に、車体前面の大型ガラス、車体側面の上下に広がる展望窓など、箱根の自然を間近に体感できるデザインに。車内は全席クロスシートで、暖色系を中心に配色し、ボックス席に大型のテーブルを配置。景色を楽しめる先頭展望ゾーンも確保された。
新型車両3000形の愛称に採用された「アレグラ」は、「姉妹提携鉄道であるレーティッシュ鉄道が走るスイス・グラウビュンデン州にいまも息づく希少言語、ロマンシュ語のあいさつ言葉」(箱根登山鉄道)で、同社の1000形「ベルニナ号」、2000形「サン・モリッツ号」に続くスイスにちなんだ愛称となる。11月1日にデビュー運行が実施され、強羅駅を10時18分に発車し、箱根湯本駅には10時57分に到着する。
このデビュー運行に30組60名を招待。はがきに必要事項を記入して応募する必要があり、応募締切は9月26日(必着)。厳正なる抽選の上、当選通知を10月上旬に発送する予定で、当選結果は「当選者への当選通知の発送をもって代えさせていただきます」とのこと。