三菱重工業は、三井物産の協力を得て、ブラジル・サンパウロ地下鉄6号線の建設・運営事業体であるムーブ・サンパウロ(Concessionária Move São Paulo)から全自動無人運転の鉄道システム建設プロジェクトを受注した。中南米向け鉄道システムの受注は初めてで、工事完了は2020年の予定だ。

同プロジェクトは、土木・建築工事とシステム一括を含むブラジル初の本格的鉄道PPP(Public Private Partnership)方式により整備され、同国の有力コングロマリットであるオーデブレヒト、ケイロスガルバオン、UTCの各社が組成する事業体ムーブ・サンパウロが、サンパウロ州政府との契約により25年間の地下鉄建設・運営の事業権を取得している。

三菱重工業は、土木・建築工事を担当する現地ゼネコン連合とコンソーシアムを組み、全自動無人運転鉄道システムの信号、通信、電力、架線、車両検修設備、プラットフォームドア、トンネルベンチレーションにわたる各システムの設計・調達・据付・試運転を担当する。