千葉県の市川市動植物園で大きな反響を呼んでいる"流しカワウソ"。流しそうめんのような名称だが、「パイプからコツメカワウソが滑り落ちてくる」という、夏にピッタリのカワウソ用アトラクションだ。

10頭のコツメカワウソ家族が暮らしている

同園には、ムツキ(オス)とナナ(メス)という、1組の夫婦から成り立った10頭のコツメカワウソ家族がいる。彼らはたまにはケンカもするけれど、泳いだり、餌を食べたり、遊んだり、お腹いっぱいになったら寝たり……。毎日ゆったりと生活しているという。ちなみに、一番若い子は、昨年10月に誕生したコロン(オス)とマロン(メス)。

何度も改良された遊具

話題になっている"流しカワウソ"は、開園25周年をきっかけに、「コツメカワウソが楽しめるものを」と作られたカワウソたちの遊具だ。細い川で泳ぐ習性を活かしたものにすべく、数回の改良を重ね、設置されるに至った。

塩化ビニールパイプを半円状に切って水を流す同設備は、好奇心旺盛な彼らも大満足の様子! 同園によると、最初は1本のパイプしかなく、思ったように遊んでくれなかったそうだが、傾斜角度や長さを工夫したり、T字型の水路を作ったり、階段やトンネルを設置してバリエーションを付けたところ、彼らは、存分に遊ぶようになったのだとか。

流れるカワウソ見て、「楽しそう!」「涼しそう!」と、来園者からの評判も上々。同園広報担当者は「流れているところも魅力的ですが、トンネルから顔を出したときや、泳いで逆流しているところも見どころです!」と、必見ポイントを教えてくれた。

握手もできる!

なお、"動物たちとのふれあい"がテーマの市川市動植物園には、コツメカワウソと握手できるコーナーも設置されている。流しカワウソを見た後は、カワウソとの握手で、プニッとした肉球を確認するのもお忘れなく! 

また、レッサーパンダやスマトラオランウータンを見ることができたり、なかよし広場のモルモット(テンジクネズミ)にもふれあえるので、そちらもぜひチェックしてみてほしい。

「市川市動植物園」は、北総線大町駅から徒歩約30分の場所にある。アクセスは、JR本八幡駅から「動植物園」行きバスで約30分(※土・日・祝日のみ運行)とのこと。ぜひ一度、訪れてみてはいかがだろうか。

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