血液型と性格には関連性はない――九州大学・持続可能な社会のための決断科学センターの縄田健悟講師が、心理学会が6月25日に発行した機関誌「心理学研究」に「血液型と性格の無関連性」というタイトルの論文を発表した。

同研究の目的について、縄田講師は、「日本ではABO式血液型と性格に関連があるという考え方が根付いているが、国内外において、心理学の研究では、血液型と性格には関係が見られないことが指摘されている。血液型と性格が無関連であることを積極的に示すためのデータを提示する」としている。

その手段として、大阪大学の研究者がまとめた無作為標本抽出に基づく合計1万人以上の大規模データの分析が行われた。分析の対象となったのは、2004年度日本データ、2005年度日本データ、2004年度アメリカデータの3つのデータだ。

回収数は、2004年度日本データが2,987、2005年度日本データが3,763、2004年度アメリカデータが4,979で、回答者の年齢はいずれのデータセットも20歳から69歳。

分析の結果、合計68項目のうち、65項目で、血液型による回答の差が見られず、「子供の将来が気にかかる」「ほかの人の生活水準を意識している」といった血液型によって差が見られた項目も、その値は極めて小さかった。

これより、縄田講師は「わずかな差でも検出できるはずの大規模なデータセットでもほとんどの項目で有意差が得られないことは、血液型と性格の無関連性を強く示すもの」としている。