ICT総研は7月18日、2014年7月時点でのスマートフォンのつながりやすさ満足度に関する調査結果をまとめた。調査はネットワークの「つながりやすさ・切れにくさ」に照準を絞り、ユーザーの現時点での実感や満足度を把握することを目的としたもの。結果は満足度においてKDDI(au)がトップ、次いでNTTドコモ、ソフトバンクモバイルの順だった。
調査の対象となったのはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクのLTEに対応した「iPhone 5s」「iPhone 5c」、Androidスマートフォンのいずれかの利用者7,500人。Webアンケートを利用し、7月11日から15日まで調査を行った。
auは 7割が「満足」と回答、ドコモは混雑時、ソフトバンクは地方に不満
調査の結果、KDDI(au)が満足度70.5ポイントでトップとなった。3社の平均は65.7ポイントで、アンケートで「満足」と回答した割合が23.2%、「どちらかと言えば満足」とした割合が48.5%とともに最も多く、合わせて7割の利用者が現時点の「つながりやすさ」に満足していた。
OS別に見ると、iPhone5s/5c利用者の満足度が74.8ポイント、Androidの利用者が68.7ポイントと、iPhone5s/5c利用者の満足度の方が約1割高かった。「つながりやすさ・切れにくさ」について不満を実感している場面を聞くと、「4G LTEにつながることが少ない」と実感した回答者が、日常的な場面/ 混雑している場面/ 旅行先や地方、のいずれの利用シーンにおいても他社より少ない結果となった。
NTTドコモは、満足度66.9ポイントで次点となった。「満足」と回答した割合が17.7%、「どちらかと言えば満足」と回答した割合が48.0%と、合わせて66%の利用者が満足している結果を示している。OS別に見ると、iPhone5s/5c利用者の満足度が71.8ポイントと非常に高かったものの、Android利用者の満足度が66.2ポイントとやや低かった。「混雑している場面で切断してしまう」(8.0%)、「混雑している場面でXiにつながることが少ない」(6.0%)点などが不満の声として出ている。
ソフトバンクは、つながりやすさ満足度59.5ポイントと芳しくない結果だった。「満足」と回答した割合が13.7%、「どちらかと言えば満足」と回答した割合が38.9%と、合わせて半数以上の回答者が満足しているものの、逆に全体の2割以上が「不満」「どちらかと言えば不満」と実感。OS別に見ると、iPhone5s/5c利用者の満足度は61.4ポイントと60ポイントを超えているものの、Android利用者の満足度が55.8ポイントと伸び悩んだ。不満要因を聞くと、「旅行先や地方でインターネットにつながりにくい」(20.8%)、「混雑している場面でインターネットにつながりにくい」(18.2%)などの割合が高かった。
auは39都道府県でトップ
都道府県別にみると、つながりやすさ満足度1位は宮崎県(70.8ポイント)、2位は静岡県(70.6ポイント)、3位は福岡県(70.1ポイント)となり、この3県のみが3社平均で70ポイントを超えた。KDDI(au)は39都道府県でトップとなり、トップ地点最多。NTTドコモが7県でトップとなった。