母国で小学生くらいの子どもが使う学童用カバンはどんな物ですか?

以前、日本の小学生が背負っているランドセルの印象を聞いたところ、自分たちの国と違いすぎる、という驚きの声がたくさんあがっていました。では、外国人のみなさんが育って来た母国で、小学生に相当する年頃の子供たちはどんなカバンを利用して通学しているのでしょうか。

日本在住の外国人20名に「母国で小学生くらいの子どもが使う学童用カバンはどんな物ですか?」という質問をしてみました。

■普通のリュックです。(インドネシア/30代後半/男性)
■リュックが多いです。(中国/30代前半/女性)
■リュック。(ベトナム/30代前半/女性)
■みんなが自分の気に入る鞄を持ちます。リュックが多いです。(スウェーデン/40代後半/女性)
■リュックです。(アメリカ/30代後半/男性)
■ふつうのバックパック。(韓国/40代後半/男性)
■リュックサック。(ドイツ/30代後半/男性)
■リュックです。色は明るく、ポケットが多いです。(ポーランド/20代後半/女性)
■日本のように全員が同じデザインのリュックではありません。メーカーも多いですし、リュックもより軽く、子どもらしいデザインが多いです。日本の小学生はちょっとかわいそうです。(ロシア/20代後半/女性)

両手が空くので便利で安全なリュックサック。海外の小学生は、軽くて耐久性が高く、安価なナイロン製や、間仕切りがあって使いやすいプラスチック&ナイロン製の物を使うことが多いようです。

実は日本にも、「ランリック」という繊維製の鞄をはじめ、ランドセルとリュックが合体した鞄を使う地域が関西や北海道などにあります。ランリックの場合は、1960年代後半に児童や保護者の負担になるランドセルの代わりに「軽くて安価、また通学時だけでなく遠足や社会見学でも使える鞄」をめざしてつくられたものだそう。回答から見てみると、海外のような考えを持つ人が国内にもすでにいたのですね。

ちなみに、回答の「バックパック」は呼び方の違い。リュックサックはドイツ、バックパックはイギリスで生まれた名前で、どちらも同じものを指します。

■もっと軽くて運びやすいです。(トルコ/20代後半/女性)
■形は似ていますが、色はそれぞれです。(オーストラリア/40代前半/男性)
■バラバラで、特にこれといったデザインはありません。(シリア/30代前半/男性)
■それぞれです。(イギリス/40代後半/男性)
■みな違う。(ペルー/40代後半/男性)

形やデザインも込みで好きな鞄を持っている、という意見も多数。それだけに、みな同じ形で重そうな材質の鞄を持っている日本での光景が、かなり特異に見えるのでしょうね。ちなみにイギリスのサッチェル(リュック)は日本より小さめですが、これは教科書を学校に置いておくシステムだからなのだそう。

■多くの学校は決まりがなく好きな鞄を持ってよい。かわいいデザインが多い。(インドネシア/30代前半/女性)
■柄かイラストが描いてあってカラフルです。布とプラスチックでできています。(フランス/30代後半/男性)
■いろいろな種類がありますが、キャラクターグッズが多い。(イタリア/30代後半/女性)
■スポーツや漫画のキャラクターのものを持っている。(スペイン/30代後半/男性)

カラフルなキャラクター物は海外の子どもにも人気です。男の子向けには恐竜やスポーツ、乗り物、女の子にはディズニーや動物のキャラクターが人気。世界的にユニコーン柄が多く見かけられ、米・ハズブロ社の「My Little Pony」の威力を感じさせます。一方、オリジナルイラストの場合は比較的写実的なタッチが多く、そこが日本のキャラクターとは微妙に違う点かもしれません。また、ハローキティのリュックが買える地域もあるようですよ。

■適当なものだが、重さや耐久性の点で問題になっている(スリランカ/50代後半/男性)
■子どもの健康のため、スーツケースで登校させる家庭が多いです。(ブラジル/50代前半/女性)

スーツケースと聞くと驚きますが、日本でも女性がよく持っているキャリーバッグのほうが近いかも。ブラジルでは教科書を置いて帰る仕組みがないため、登下校の鞄の重量も相当なものになります。これでは成長期の子どもの身体に影響を及ぼしかねないと始まった方法で、海外では意外とポピュラーなのだそうですよ。スリランカの方の回答も、同じ問題が関係しているのでしょうね。

教科書の扱いひとつとっても、すべてを置いて帰る地域、持って帰る地域、はたまた学校から借りる地域…と世界でまったくばらばら。これではリュックや肩掛け、手提げ、キャリーケースなど、教科書を運ぶ鞄の形が違ってくるのも当然ですね。さらに選択が各家庭の裁量に任せられているとあれば、皆が好きなデザインを選ぶこともわかります。「所変われば品変わる」ということを実感するアンケートでした。