米アドビ システムズは18日、2014年度第2四半期(2014年3月1日~2014年5月30日)の決算を発表した。

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第2四半期の業績に関して、同社は「Creative Cloud」と「Adobe Marketing Cloud」の普及の加速に牽引され、当四半期の収益の53%が両製品による経常収益だとした。また、収益は10億7,000万ドルと、目標とした10億ドルから10億5,000万ドルの範囲範囲の上限超えを達成。クリエイティブ分野の年間の経常収益は12億ドルに拡大し、デジタルメディア全体の経常収益は、13億8,000万ドルに拡大したという。

「Creative Cloud」の有料サブスクリプション件数は230万8,000件で、2014年度第1四半期末から46万4,000件増加。一方、「Adobe Marketing Cloud」の収益は、前年同期比23%増の2億8,300万ドルとなった。その他の業績ハイライトとして、GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.17ドル、Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.37ドル、営業キャッシュフローは3億6,800万ドル、繰延収益は過去最高の9億2,900万ドルに拡大。当四半期中に約260万株を買い戻し、約1億6,600万ドルの現金を株主に還元するとのことだ。

なお、同社の社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤン氏は、「2014年上期の好調な業績は、「Creative Cloud」および「Adobe Marketing Cloud」の普及が加速したことによるものです」と述べ、今後もさらに製品の発表を控えており、下期も堅調な業績が続くものと期待しているとした。