日産自動車は9日、新型「e-NV200」発表披露会を横浜市の日産グローバル本社ギャラリーにて実施した。日産EV初の商用車となる同車は、10月から全国で販売開始される。

日産グローバル本社ギャラリーで公開された「e-NV200」

新型「e-NV200」は、世界で累計11万5,000台以上を販売したという「日産リーフ」に続き、日産がグローバルに販売する2車種目の量販EVに。

多目的商用バン「NV200 バネット」をベースにe-パワートレインを組み合わせ、EVならではの加速性・静粛性に、室内の広さや多用途性も兼ね備えたモデルとなる。前席側と荷室側の2カ所に、走行用バッテリーから合計で最大1,500Wの電力を取り出せるパワープラグ(100Vコンセント)を採用。外出先での電源確保や屋外イベントでの電源提供に加え、災害時の電源としても活用できるという。

日産グローバル本社ギャラリーで実施された発表披露会では、キャンプや屋外のカフェなどでの使用をイメージした実車展示も。特徴・訴求点として、「ゼロ・エミッション(ビジネスの発展と環境対応の両立)」「走る蓄電池(パワープラグでいつでもどこでも電力供給)」「ストレスフリー(快適な運転性と広い室内空間)」「経費削減(圧倒的なランニングコスト)」の4つを挙げ、おもに企業や自治体をターゲットに展開していくとした。小口貨物配送を行うネットスーパーをはじめ、トリミングサロンオーナーや造園業オーナーにもニーズがあるとのことで、こうした地域密着法人にも訴求していく。

新型「e-NV200」は、「VX」「GX」(バン)と「G」(ワゴン)の3グレードを用意し、価格は388万440~478万6,560円(税込)。販売目標台数は月500台としている。